チャンピオンの新井田選手の負傷よりめぐってきた2度目のチャンス。ロベルトデュランを生んだ南米パナマの1位のカルロス・メロは、アマチュア100勝以上のキャリアを持ち、
スピード豊かなテクニシャンとしてトップコンテンダーにのぼりつめてきたハングリーボクサー。7歳から生活の為に働き亡き祖母に世界タイトルのベルトを捧げる為万全の調子
で大阪に乗り込んで来た。試合は1Rから高山がスピードとパワーにまかせて急襲、試合を圧倒的に制圧した。中南米の世界1位を相手のジャッジ二人がフルマークをつけ
て世界タイトルを奪った試合は日本ボクシング界の歴史に無い圧勝劇だった。