〜世界の頂点へ駆け上がれ!元WBC/WBAミニマム級世界チャンピオン〜

ワールド チャレンジ ボクシング 高山勝成

    

  ミニマム級チャンピオン   ライトフライ級チャンピオン   ミニマム級世界ランカー    ライトフライ級世界ランカー
王座交代のないミニマムと違い激しく動いたのがこのライトフライ級。
まずWBCは6月の再戦でオマール・ニーニョがロデル・マヨールを判定で破り王者へ返り咲き。強打者マヨール再び無冠に。IBFはカルロス・タマラが初防衛戦にて アルゼンチンのルイス・ラサルテにまさかの敗戦。39歳のラサルテは6度目の挑戦で苦難の戴冠であった。初防衛戦は9月にニカラグアのネリス・エスピノザとの予定であるが、 このタイトルには指名挑戦者に長期防衛経験を持つ元王者ソリスが控えている。WBA・WBOは8.28に両団体の正規王者が統一戦をおこなう。WBO王者カルデロンに対するはメキシコの セグラ。技巧のサウスポーvsパワーヒッターは間違いなく見応えある一戦となるだろう。ただその裏側で、WBAは暫定王者レベコが暫定のまま防衛を重ね、WBOは先日暫定王者が フィリピンのカシメロからメキシコのラモン・ガルシアへと移るが、統一チャンピオンの誕生で両者とも正規王者に昇格するのはいかがなものだろうか。特にメキシコはAセグラ、 Cオマール、O暫定ガルシアと3人の王者を擁するのであれば世界チャンピオンとは何かを問わざるを得ない。統一の針は予想通りカルデロンを中心に回り始めている。
WBOチャンピオン イヴァン・カルデロン(PRI)
WBO暫定チャンピオン ラモン・ガルシア・ヒラレス(MEX)
IBFチャンピオン ルイス・ラサルテ(ARZ)
WBAチャンピオン ジョバンニ・セグラ(MEX)
WBA暫定チャンピオン ファン・カルロス・レベコ(ARG)
WBC名誉チャンピオン エドガル・ソーサ(MEX)
WBCチャンピオン オマール・ニノ(MEX)

2010.8.1現在
※このページはカツナリのボクシングをより興味深くご覧頂くために構成されております。
従って現時点で対戦する可能性の少ない他の日本人選手は紹介しておりません。ご了承ください。
3文字の国名省略記号はISO-3166-1に準拠します。


ロデル・マヨール/Rodel Mayol BOXREC
前WBCライトフライ級チャンピオン
32戦26勝20KO5敗1分 右 フィリピン
 強打者マヨールは来日時に東洋王者大中選手を1Rで倒して日本のファンを震撼させた。そして多くのファンは彼が世界王者になるのは時間の問題と信じて疑わなかった。イーグル、ソリス、カルデロンと激戦を続け遂にソーサを破ったマヨールの時代は来るのか。過去対戦したある選手は彼の強打をして、「まるで棒で殴られたようであった語っている」
 主な戦績 
〇 ピグミー・ゴーキエットジム(THA) 5RTKO
〇 ロレンソ・トレホ(MEX) 4RTKO
× イーグル・デーン・デュラパン(THA) 判定
× ウリセス・ソリス(MEX) 8RTKO
× アドリアン・エルナンデス(MEX) 4RKO
△ イヴァン・カルデロン(PRI) 6R負傷判定
× イヴァン・カルデロン(PRI) 7R負傷判定
〇 エドガル・ソーサ(MEX) 2RTKO
△ オマール・ニーニョ(MEX) 判定
× オマール・ニーニョ(MEX) 判定

エドレン・ダプドン/Edren Dapudong BOXREC
WBOオリエンタルライトフライ級チャンピオン
21戦19勝10KO2敗 右 フィリピン
 順調に勝利を重ねる、いわゆる国外に出ないタイプの選手。長身を活かした威力あるフックを武器にリーチで中・長距離を支配すると難敵になる可能性大。キャリア中唯一の海外試合・インドネシアでの元世界チャンピオン・ラクマンとの 一戦は僅差で敗れている。そして歴戦のバタワンとは敵地セブにてKO勝利。6月敵地メキシコにてヘスス・ヒメネスを衝撃の1R1:55でKO、WBCフライ級シルバーベルトを獲得する。隠れた超新星が姿を表した模様。
 主な戦績 
〇 バート・バタワン(PHL) 7RTKO
× ムハマド・ラクマン(IND) 判定



ジョニエル・カシメロ/Johnriel Casimero BOXREC
前WBO暫定ライトフライ級チャンピオン
15戦14勝8KO1敗 右 フィリピン
コロンビアのセサール・カンチラを相手に11RTKOで下して暫定チャンピオンに戴冠。正規王者カルデロンとの王座統一前に互いに一戦挟む予定が、ラモン・ガルシア 相手に判定にて陥落。まだ若干20歳の若さゆえ、再起が待たれる。
 主な戦績 
 主な戦績
× ラモン・ガルシア・ヒラレス(MEX) 判定
〇 セサール・カンチラ(COL) 11RTKO




ファニト・ルビリアル/Juanito Rubillar BOXREC
元OPBF東洋太平洋ライトフライ級チャンピオン
70戦48勝23KO15敗7分 左 フィリピン
 3度の世界挑戦とここ一番の勝負に勝ちきれていない戦績ではあるが敵地での対戦も多くハードマッチメイクを繰り返すライトフライ級の 強豪選手の一人であることは間違いない。先日も敵地でのマイナー団体IBOタイトル戦にて僅差判定負け。強いフィジカルを武器に念願の世界戴冠を得るにはあと半歩であろうが、その半歩が遠いものである。
 主な戦績 
× ヘッキー・バドラー(ZAF) 判定
× ジョバンニ・セグラ(MEX) 6RTKO
× オマール・ニノ・ロメロ(MEX) 判定
× エドガル・ソーサ(MEX) 7RTKO
〇 オマール・ニノ・ロメロ(MEX) 判定
× ホルへ・アルセ(MEX) 判定
× ホルへ・アルセ(MEX) 判定

バート・バタワン/Bert Batawang BOXREC
WBOアジアパシフィックライトフライ級チャンピオン
62戦45勝37KO15敗3分 左 フィリピン
 38歳の大ベテランがデビューしたのは21年前の1990年。デビュー7戦目までの成績は1勝3敗3分。そしてフィリピンチャンピオンのタイトルに初挑戦し戴冠したのがデビュー11年後の2001年。11年間地道に闘いつづけやっと得たチャンスであった。デビュー当時、このような戦績の選手が果たしてこれだけ多くのレコードを刻み、世界挑戦のリングに立つと当時誰が想像したであろうか。 彼の戦績は、本来はいかなるタイトルであろうともそれを得るべきリングに上がる事すら神聖な行為であるということを我々に教えてくれている。
 主な戦績 
× エドレン・ダプドン(PHL) 7RTKO
× ウリセス・ソリス(MEX) 9RTKO
× 久高寛之(JPN) 2RTKO
× 山口真吾(JPN) 判定
× ムハマド・ラクマン 判定


写真提供:バンコク愚連隊様
ノックノーイ・CPフレッシュマート/Noknoi Sitthiprasert BOXREC
WBCユースライトフライ級チャンピオン
33戦29勝19KO4敗 右 タイ
 戦績の4敗は全てデビュー当時のもので現在26連勝中の技巧派ボクサー。既に15度のユースタイトル防衛を重ねている。母国タイの陣営ではWBCチャンピオン、ロデル・マヨールをターゲットに世界を狙うとの情報もある。 名王者ポンサックレックが次のタイ人世界王者になれる可能性があると推す次代のホープ。
 主な戦績 
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写真提供:バンコク愚連隊様
コンパヤック・ポー・プラム-ク/Kompayak Porpramook BOXREC
ABC(WBC)アジアライトフライ級チャンピオン
39戦36勝24KO3敗 右 タイ
 フライ級の強豪ランカー、フセイン・フセインに敗れているがこれは敵地オーストラリアにて判定僅差でフセインからダウンも奪っている。現在WBC傘下のABCタイトルを長期防衛中。
 主な戦績 
× フセイン・フセイン(AUS) 3R RTD












写真提供:バンコク愚連隊様
ウィサヌ・ゴーキエットジム/Wisanu Pornobnum BOXREC
PABA(WBAアジア)ライトフライ級チャンピオン
44戦35勝12KO7敗2分 左 タイ 
線は細いが速いワンツーで攻めるサウスポー。早くからゴーキェットの次代の世界王者と目されてきたが中々世界挑戦の機会に恵まれない。ターゲットはWBAのジョバンニ・セグラ。
 主な戦績 
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トミー・セラン/Tommy Seran BOXREC
WBOアジアパシフィックライトフライ級暫定チャンピオン
17戦16勝9KO1敗 左/右? インドネシア
 インドネシア国内王者を数度防衛の後2010.1、タイの選手相手に3度のダウンを奪いアジア太平洋チャンピオンを獲得。 これまでの試合はすべて国内であるが、マッチメイクに悩む国の期待のホープは安易に海外試合に出さない事も多い。いずれにせよ停滞気味のインドネシアボクシング界の期待のホープとなるか?
 主な戦績 
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ヘッキー・バドラ−/Hekkie Budler BOXREC
IBO(マイナー団体)ライトフライ級チャンピオン
16戦16勝5KO 右 南アフリカ
 IBOはマイナーの中では頭一つ抜けてきている団体。そのチャンピオンは特に地域タイトルの権威が低い地域で重宝され、メジャー団体へのアピールとしての存在感を増してきている。 バドラ−は南アの他選手と違い白人選手。ルビリアルとのIBOタイトルマッチは僅差判定であり、再戦もまた僅差であった。
 主な戦績 
〇 ファニト・ルビリアル(PHL) 判定
〇 ファニト・ルビリアル(PHL) 判定






ブライアン・ビロリア/Brian Viloria BOXREC
元IBFライトフライ級世界チャンピオン
元WBCライトフライ級世界チャンピオン
32戦27勝15KO3敗(2無効) 右 アメリカ
 ハワイアン・パンチの異名をとるハワイ在住のフィリピン系米国人。そのため第二の故郷フィリピンでも興行が開催される。自慢の強打で2度の世界奪取に成功する反面、その高い期待とポテンシャルに脆さを持ち合わせるために長期防衛には失敗している。 しかしビロリアは、間違いなく現役ライトフライ級を代表する強豪の一人である。
 主な戦績 
× カルロス・タマラ(COL) 判定
〇 ウリセス・ソリス(MEX) 11RKO
× エドガル・ソーサ(MEX) 判定
-- オマール・ニノ・ロメロ(MEX) 無効試合
× オマール・ニノ・ロメロ(MEX) 判定
〇 ホセ・アントニオ・アギ-レ(MEX) 判定
〇 エリック・オルティス(MEX) 1RKO

アドリアン・エルナンデス/Adrian Hernandez BOXREC
NABFライトフライ級チャンピオン
20戦18勝11KO1敗1分 右 メキシコ
 エルナンデスは現WBC王者マヨールを戴冠前のノンタイトル戦にて4RKOで破っている。キャリア中の1敗1分はいずれもフライ級での試合であり、ライトフライ級では未だ敗れていない。世界に比較的近い選手ではある。
 主な戦績 
〇 イヴァン・メネセス(MEX) 判定
△ エリック・オルティズ(MEX) 判定
〇 ロデル・マヨール(PHL) 4RKO



ウリセス・ソリス/Ulises Solis BOXREC
元IBFライトフライ級チャンピオン
35戦31勝21KO2敗2分 右 メキシコ
 IBFライトフライ級を8度防衛した実績を持つ元世界王者のソリスは間違いなくライトフライ級トップクラスの強豪である。 既にIBFライトフライ級挑戦者決定戦にて、バート・バタワンを下しており、指名挑戦者としてIBFの現王者タマラに挑む予定である。挑戦者ではあるが、試合となればソリス優位であろう。
 主な戦績 
× ブライアン・ビロリア(USA) 11RKO
〇 バート・バタワン(PHL) 9RTKO
〇 ロデル・マヨール(PHL) 8RTKO
〇 ホセ・アントニオ・アギーレ(MEX) 9RTKO
△ オマール・サラド(MEX) 判定
〇 オマール・ソト(MEX) 判定
〇 エドガル・ソーサ(MEX) 判定
〇 オマール・ソト(MEX) 判定

フランシスコ・ロサス/Francisco Rosas BOXREC
元FECARBOX(WBC中央アメリカ)ライトフライ級チャンピオン
30戦21勝12KO7敗2分 右 メキシコ
 典型的な世界下位ランカーのロサスを一躍有名にさせたのは09年2月に挑んだ ローマン・ゴンザレスとの世界戦。試合は大方の予想を覆し、試合は最終12Rまでもつれた。戦後評価は変わり、世界へのチャンスが開かれた。レベコに挑んだWBA ライトフライ級タイトルマッチには敗戦するも、後のWBA挑戦者決定戦にてランダエタに勝利し、正規王者セグラに挑戦する日を待っている。
 主な戦績 
〇 ファン・ランダエタ(VEN) 判定
× ファン・カルロス・レベコ(ARZ) 判定
× ローマン・ゴンザレス(NIC) 判定
〇 イヴァン・メネセス(MEX) 判定
× エドガル・ソーサ(MEX) 判定
× ロレンソ・トレホ(MEX) 判定



ネリス・エスピノザ/Nerys Espinoza BOXREC
37戦29勝20KO5敗1分(無効2) 右 ニカラグア
 9.4にIBFのチャンピオン、ルイス。ラサルテに挑戦が確定。今回で3度目の挑戦となる。ラサルテ相手に最大のチャンスを得られるか、全ては次戦にかかっている。
 主な戦績 
× ウリセス・ソリス(NIC) 判定
× ロベルト・バスケス(PAN) 判定



セサール・カンチラ/Cesar Canchila BOXREC
元WBAライトフライ級暫定チャンピオン
31戦28勝21KO3敗 右 コロンビア
後のWBA正規王者・ジョバンニ・セグラを破って暫定王者に戴冠するも再度対戦したセグラに敗れ陥落。WBOライトフライ級の暫定王者決定戦では カシメロに敗れ機会を逃す。
 主な戦績 
× ジョニエル・カシメロ(PHL) 11RTKO
× ジョバンニ・セグラ(MEX) 4RTKO
〇 ジョバンニ・セグラ(MEX) 判定


カルロス・タマラ/Carlos Tamara BOXREC
前IBFライトフライ級チャンピオン
26戦21勝15KO5敗 右 コロンビア
 見事な逆転劇であった。敵地フィリピンで試合は中盤まで実力者の王者ビロリア優勢で進んでいたが、タマラは最終12RTKOで下し世界王者となった。ビロリアはタマラ戦後、WBO王者カルデロンとの統一戦を画策していたが、タマラはビロリアに代わりカルデロン戦を熱望している。また歴戦の元王者ウリセス・ソリスが既にIBF指名挑戦者決定戦に勝利しており、まずはソリスを下して 評価を高められるかが鍵となる。
 主な戦績
× ルイス・ラサルテ(ARZ) 判定
〇 ブライアン・ビロリア(USA) 12R TKO
× オマール・ナルバエス(ARZ) 判定
× ジョバンニ・セグラ(MEX) 判定
       

ファン・ランダエタ/Juan Jose Landaeta  BOXREC
元WBAライトフライ級暫定チャンピオン
33戦25勝19KO7敗1分 左 ベネズエラ
 日本でもお馴染みのランダエタ選手は、カウンターセンスに優れたボクサーである。かって世界上位ランカー対決としてカツナリ との対戦試合も組まれていたが、直前にランダエタ負傷のため急遽回避された。幻に終わった対決の行方は、今となっては知る由もない。
 主な戦績 
× フランシスコ・ロサス(MEX) 判定
〇 ロナルド・バレラ(COL) 判定
〇 カルロス・メロ(PAN) 判定
× 新井田豊(JPN) 判定
△ チャナ・ポーパオイン(THA) 判定
〇 チャナ・ポーパオイン(THA) 判定
× ノエル・アランブレッド(VEN) 判定